パパに知ってもらいたい 家事負担とその実態とは

パパ育児

夫婦の家事時間と働いている時間について

最近は共働きの家が増えてきていて、昔よりもパパが家事育児を担っている部分が増えているイメージがありますが、実際のところどうなんでしょうか。データを見て読み解いていきたいと思います。

図1 男女別に見た家事・育児・介護時間と仕事等時間の推移(週全体平均)(年齢階級別,昭和51年→平成28年)

図1 男女別に見た家事・育児・介護時間と仕事等時間の推移(週全体平均)(年齢階級別,昭和51年→平成28年)「令和2年版男女共同参画白書」

左上のグラフ 「家事・育児・介護時間」(女性)を見ると、30代がほぼ一貫して最長です。また大きく減少したのは25~29歳となります。

左下のグラフ 「家事・育児・介護時間」(男性)を見ると、どの年齢も10~20分弱の範囲にあったものが、平成28(2016)年では21分(20~24歳)から65分(65歳以上)の範囲となっています。

右上のグラフ 「仕事等時間」(女性)を見ると、女性は25~29歳は昭和51(1976)年の3時間19分から平成28(2016)年には5時間37分と、1.7倍に増加しています。30代も平成13(2001)年以降大きく増加(3時間18分→平成28年は4時間9分)しています。

右下のグラフ 「仕事等時間」(男性)を見ると、男性は30代及び40代が最も長く、期間を通じて8時間20分前後で横ばいとなっています

夫婦の共働き世帯について

現在30代の夫婦について、ご自身が子どもの頃は母親が主婦、もしくはパートで父親がフルタイム労働をしていた家庭が多かったのではないでしょうか。こちらについてもデータを見ていきましょう。

図2 共働き等世帯数の推移

図2 共働き等世帯数の推移「令和2年版男女共同参画白書」

夫婦ともに雇用者の共働き世帯は年々増加し、平成9(1997)年以降は男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回り、特に平成24(2012)年頃からその差は急速に拡大しています(図2)。

図3 妻の就業時間別共働き世帯数の推移

図3 妻の就業時間別共働き世帯数の推移

共働き世帯数は、妻がフルタイム(週間就業時間35時間以上)の共働き世帯は、平成5(1993)年以降、緩やかに漸減傾向で推移したのち、平成27(2015)年以降は上昇傾向にあります。一方、妻がパート(週間就業時間35時間未満)の共働き世帯数は昭和60(1985)年以降、概ね一貫して上昇していて、令和元(2019)年の世帯数は昭和60(1985)年当時の約3倍に増加しています(図3)。以上から、増加の大部分は、妻がパートの共働き世帯によるものであるといえます。

まとめ

以上のことから、男性と女性で家事育児時間自体が大きく違うこと、わずかに差が縮まっているものの構造の変化は乏しいように思います。
また、夫婦2人ともフルタイムで働いている世帯よりも妻がパート世帯の方が明らかに多く、育児をしながらフルタイム労働をしていく、同時にキャリアを求めていくような働き方をしにくい状況になっていると言えるでしょう。
多種多様なライフスタイルを送ることができるよう、なお一層の改善が必要と感じます。

関連記事:【第1弾】現役パパが語る、買ってよかったもの3選

コメント

タイトルとURLをコピーしました